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ジスロマックとはどんな薬?その効果と気を付けたい副作用について

2020年01月07日
病原体

ジスロマックは、クラミジア感染症や他の細菌感染症(肺炎・歯周炎など)の治療に幅広く用いられる抗菌薬です。この薬の有効成分はアジスロマイシンと呼ばれる抗生物質で、体内で病原菌が増殖する働きを防ぐ作用があります。ジスロマックには飲み薬(錠剤タイプまたはドライシロップ)があり、性感染症や他の治療では錠剤タイプの薬が処方される場合がほとんどです。ジスロマックの有効成分のアジスロマイシンには細菌の細胞内でタンパク質の合成を阻止する作用があり、病原菌の増殖を抑える効果があります。

ジスロマック(500mg錠)の服用方法ですが、肺炎や歯周病などの治療であれば1回1錠を3日間連続で飲みます。性器クラミジアの治療の場合のみ、最初に1回だけ2錠を一度に服用します。服用後は1週間にわたり体内で抗菌効果を発揮し続けて、病原菌の増殖を抑えてくれます。この間に体の免疫細胞が病原菌を殺傷することで、病気が完治する仕組みです。一般的に抗菌薬は1週間~10日間にわたり毎日飲み続ける必要がありますが、ジスロマックは1回の服用で病気を治すことができます。

一般的に抗菌薬は病原体だけでなく、体内の有用な細菌(腸内細菌など)も殺傷してしまうというデメリットがあります。抗菌薬を服用すると腸内細菌が殺菌されてしまい、下痢や消化不良などの副作用が発症する恐れがあります。ジスロマックは腸内細菌に対する影響が少ないので、他の抗菌薬と比べると下痢などの副作用が出にくいという特徴を持ちます。ジスロマックの有効成分はペニシリン系の抗菌薬と比べてアレルギー反応を起こしにくいので、副作用が少なくて安全性が高いといえます。それでも体質によっては、ジスロマックを服用すると副作用が出る場合があるので注意が必要です。

この薬の副作用として、下痢や消化器系の不調が挙げられます。消化器系の副作用は、有効成分のアジスロマイシンの分子がモチリンという消化管ホルモンと似ていることに由来します。消化器官がアジスロマイシンをモチリンと誤認すると、腸の活動が活発になりすぎて一時的に下痢の症状を発症する場合があります。軽い下痢程度であれば問題ありませんが、激しい下痢を起こすと薬が吸収されずに錠剤が排出されてしまう場合があるので注意が必要です。

ごくまれに、薬に対するアレルギー反応を起こしてアナフィラキシーショックの症状が出る場合があります。アジスロマイシンに対してアレルギー反応が起こる確率は非常に低いですが、初めて服用する場合は念のためにアレルギー反応にも注意が必要です。

ジスロマックは副作用が出にくくて安全性が高い治療薬ですが、日本国内では医療用医薬品に指定されているので一般向けには販売されていません。この薬を購入するためには、医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。